緑の「コカコーラ・ライフ」が美味しくて・・。その特徴のハーブ・天然甘味料「ステビア」は身体に良いのか悪いのか、どうなのだろう?
最近、新発売された、緑色のコカコーラ。「コカコーラ・ライフ」。
もうみなさん飲まれましたか?
実は・・私はそうとうハマっています。
毎日、緑のコーラが傍らにあります。
その理由は、単純にコーラが好きなのですが、クラシックな赤いコカコーラは、砂糖が多すぎて、とまらないお腹の膨張がますます進みそうで飲めない。
コカコーラ・ゼロは、カロリーはゼロだけど、その代わりに人口甘味料がたっぷりで、しかも美味しくない。
なので、大好きなコカコーラからは少し離れてしまっていたのでした。
そんな中、コカコーラ・ライフの発売。
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◇コカコーラ・ライフはコカコーラ・ゼロとなにが違うのか。
コカコーラ・ライフの特徴は、天然の甘味料(ハーブ)「ステビア」を利用していること。
ちなみに砂糖も使っています。が、後述しますが、ステビアの甘さは半端なくすごいので、砂糖はあまり多く使わなくても今までのコーラのような味が出せるということ。
そしてコカコーラ・ゼロに入っているような人口甘味料(アスパルテーム・L-フェルアラニン化合物、アクスルファムK、スクラロース)が一切入っていません。
当然ながら、人口甘味料独特の味や風味もしません。
さて、では、その最大の特徴である「ステビア」について、いったいどんなものなのか書いてみたいと思います。
◇とにかく「甘い」南米産のハーブ。ステビア。
ステビア
学名:Stevia rebaudiana
科名:キク科ステビア属
原産:パラグアイ
ローズマリーやタイム、ミントなどと同じくハーブティーや料理でも良く使われるハーブです。
ステビアが、数あるハーブの中でも際立った特徴なのが、砂糖の200~300倍と言われる甘味を持っていること。
ステビア自体はほぼゼロカロリーなので、この特徴を生かして天然甘味料として以前から利用されています。
日本でも実はなじみの深い甘味料で、以前は「ポカリスエットステビア」もありましたし、ハーブティやコーヒー紅茶用、ダイエット用の健康食品や、お菓子、調味料、料理の甘味料としてもかなり利用されています。
◇南米で医療としても利用されてきた伝統的なハーブ。
原産の南米パラグアイでも、健康茶として有名なマテ茶に甘さをつけるためにステビアが利用されてきたのですが、古来インディオ達にとっては心臓病や高血圧予防に、血圧や血糖値を下げる薬草として大切にされてきました。
◇近年益々注目されるステビアの効果
血圧や血糖値を下げる効果から、心臓病や糖尿病などに、最近では体内の悪い老廃物や毒素を排泄するデトックス、抗アレルギー(抗ヒスタミン)効果、それから高い抗酸化作用から癌にも有効などと、研究や発表が続いています。
適切に利用すれば、多くのメリットをもたらしてくれるハーブと考えて間違いがないと思います。
◇ステビアの光と影。危険性に関する問題。
カロリーも抑えられて、そんなに身体に良い効果があるならば、もっと普及しても良いようなステビアですが、実は今までは致命的なリスクが指摘をされていました。
それは、不妊症の原因になるとされてきたこと。
実は南米でも過去に避妊に利用したなどという歴史があったり、過去の学術論文などで、ステビアには不妊を招く副作用があると指摘をされたことがありました。
そのせいで一部の国ではステビアは使用禁止とされて来たのです。
◇ステビアの現在
時代が進み、現在の研究では、ステビアの不妊への影響は否定をされています。
アメリカでも、米国連邦食品医薬品局(FDA)がステビアを承認したのはまだつい2008年のこと。
それまで、妊娠に対する悪影響と発ガン性についてずっと検証を行ってきたのですが、ここで一旦関連性がないと安全性のお墨付きを得たことになります。
このため、コカコーラも含め、ステビア関連の新製品が急激に増えました。
◇ステビアは薬なのか毒なのか・・。
いくらお墨つきを得たとは言え、不妊治療をされている方がたの中ではステビアを利用することにまだ抵抗があるのが現実なようです。
そういった歴史、背景を考えると仕方ないことですね。
魅力的なハーブだけに、あまりに偏った見方で悪者扱いされるのはもったいない気はします。
ステビアが適切な量で使われる分には安全性はほぼ間違いないでしょう。
そこから得られるメリットも非常に魅力的なものがあると思います。
その魅力を生かすためにも、これからも検証は望まれます。
そして、どんな素晴らしいハーブも、バランスを欠いた使い方では毒になってしまうと思います。
正しい理解と検証は続けながら、適切な利用をすることが重要なことでしょう。
◇最後に
コカコーラの味はゼロじゃなくてクラッシックがやっぱり好き!というかたにはコカコーラ・ライフ、ぜひ、お勧めです。
そして、少なくとも人口甘味料を取り続けるよりは、ステビアという伝統的な天然甘味料を利用したほうが、心理的なストレスは私は少ないかな。
このように、ちょっといろいろな背景をもったステビアの復活。
時代の変化と流れを感じさせる、コカコーラ・ライフの新発売でした。
※追記
最近、緑のコカコーラ・ライフ全く見なくなりましたね・・好きだったのにな。残念。
SHUJI OKUYAMA