【米ぬかオイル(ライスオイル・こめ油)】日本人が誇りに思えるスーパーオイル、お米のオイルの効能・魅力を5つのキーワードで説明してみる。





最近になって非常に話題になってきているオイルがあります。

それが、米ぬかのオイル。こめ油。ライスオイル。



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以前から、ブログでもサロンでも取り上げさせていただいていますが、お米と言えば、日本。

日本といえばお米。


美容にも健康にも良いオイルと言えば、例えばまずはオリーブオイル。


オリーブオイルは間違いなく素晴らしいですね、とにかく、心臓に負担をかけず、肌にもよく、免疫系も上げてくれる頼もしいオイル。


ですが、そんなオリーブオイルにも負けない、それ以上の魅力を持っているのがお米のオイルです。


ところで、ライスオイル(米ぬかオイル・こめ油)はほとんどが国産。


実はそうゆうこともあって注目されているのですね。


今回は、そんな最近注目の日本のオイル、ライスオイルの魅力を5つのキーワードで解説させていただきます。




◇米ぬか・ライスオイルの魅力




ライスオイルを表すキーワードは5つ。





・身土不二

・地産地消


・スーパービタミンE

・γ(ガンマ)-オリザノール

・酸化耐性


それではひとつずつ、説明させていただきます。




◇身土不二(しんどふに)



身土不二はもともとは仏教用語。身、つまり私たちの身体や心は、土、その育ったり生活している土地や環境を切り離せないというもの。

本来は因果応報(現代的に言えば、原因と結果の法則)を表す言葉でした。

これに、漢方からくる「季節の食材を食べることが健康に良い」という考え方や、マクロビオティックなどの食養運動の思想などの影響が加わり

「その土地の食材を食べることが身体には良い」という意味としても使われるようになりました。


西洋からスタートしたアロマテラピーでは、本来オリーブオイルやホホバオイルなど、海外産のベースオイルが中心でした。

この身土不二の考えによれば、日本の大地で育った、国産である、ライスオイル、椿オイルなどを使うことが日本人にとっては有益である、という考えが近年ますます高まっています。

近年、エッセンシャルオイルもユズやヒノキ、クロモジなど「和精油」などが注目が浴びるのも、この考えの影響があります。




◇地産地消



食品ではよく言われる、「地産地消」

あらためて、地産地消は何がそんなに注目されるのでしょうか。


地産地消のメリット

① 季節の旬の食材を、距離が近いため、新鮮なまま食べることが出来る。

② 消費者と生産者の距離が近いため、移動などで栄養価が損なわれず、本来のエネルギーを保つことが出来る。


③ 地域経済の発展に貢献することが出来る。

④ 地域の伝統的食文化などを楽しみ、守ることが出来る。

⑤ 食材の移動などにかかる石油などを抑え、二酸化炭素の排泄を抑える。(フードマイレージ)


このように、単なる食品のエネルギーだけでなく、ライフスタイルとしての魅力が非常に高く評価されています。


国産のお米を利用した米ぬか・ライスオイルも全く同じ意味で注目をされています。

そして、地産地消のデメリットは主に、コストがかかることですが、ライスオイルもやはりそのコスト面が課題となります。




◇スーパービタミンE・トコトリエノール



ライスオイル(こめ油)は正確に言うと、米ぬかから生成されるオイルです。

昔の人は、米をといだ水で顔を洗って、肌が綺麗だったいう話を良く聞くと思います。

全く、伝統の生活の知恵とは素晴らしいもので、米ぬかには驚くべき美肌成分が含まれています。


まずそれは、スーパービタミンEと呼ばれる「トコトリエノール」という成分。

通常のビタミンEも、若返りのビタミンと言われ、その抗酸化成分が注目されていますが、このスーパービタミンEは、通常のビタミンEの約10倍の効果を持つと言われます。


そして、このトコトリエノールは、オリーブオイルにも、椿オイルにも含まれません。

オイルの中では、ライスオイルと、パームオイルだけ。


そして、ライスオイルの含有量は、パームオイルの約7倍です。




◇γ(ガンマ)-オリザノール



これまた、米ぬかに多く含まれる、ライスオイルだけの成分。

効能は、ずばり、美肌、シミ、シワの予防。

皮膚の血行を促進、老化した角質を取り除き、ツヤのある肌にしてくれます。

シミの大敵であるメラニン生成の原因チロシナーゼの活動を防ぎます。

これにより日焼けや紫外線から肌をしっかり守ります。

また、アトピーや乾燥肌にも有効性が示されています。



スーパービタミンE、γ(ガンマ)-オリザノールを含むライスオイルがいかに魅力的かわかっていただけたと思います。

ですが、それだけではありません。

若返りのビタミンと呼ばれる、通常のビタミンEも、ビタミンEが豊富とされるオリーブオイルの約3倍。

しわの改善に役立つといわれるリノール酸の含有量は、美肌のオイルとして有名なローズヒップオイルとほぼ同等。


そのほか、オレイン酸、ビタミンAなどがバランス良く含まれ、総合的に肌をサポートします。


もちろん、肌だけでなく、血管や細胞の若返りに役立ってくれます。




◇酸化耐性



最後のキーワードは、酸化耐性。

簡単に言えば、保存が利くかどうかです。酸化耐性が非常に高いのがライスオイルの特徴。


例えば、美肌のオイルとして有名やローズヒップオイルは、酸化耐性が低く、開栓をするとあっというまに品質が落ちてしまいます。

酸化したオイルを体に入れることは、健康に良いどころか、有害です。

私はこれがとても重要なキーワードと思っていて、どんなに良いものでも、簡単に劣化してしまうものでは、なかなか生活の中で取り入れられないと思います。

オイルの中では、マカダミアナッツオイルやオリーブオイルは酸化耐性に非常に強いですが、ライスオイルも同じように、耐性が高いです。

高性能で保存が利くという点が非常にユースフルだと思います。





◇日本には素晴らしいオイルがある。




いかがでしょう?5つのキーワードで米ぬか・ライスオイルを分析してみました。


身土不二といった思想的なものから、地産地消なエコロジー、そして驚愕の美肌効能と、ライスオイルを知ればしるほど、特に日本人にとってのお米の力のすごさと魅力を感じずにはいられないですね。


さて、たくさん上げてきたライスオイルのメリットですが、デメリットはないのかと言えば、上記でも上げましたが、やはりコスト面が挙げられるでしょう。輸入が増え、安くなってきた他のオイルと比べると生産コストで高くついてしまうのが難点ですね。


ですが、以前にココナッツオイルについても書きましたが、ブームだからといって海外の気候も環境も違うところで利用されてきたオイルを盲目に使うことは慎重になったほうが良いのかも知れません。

まずはもっと日本の米ぬかオイル・ライスオイルにも目を向けて見るべきでしょうね。


海外にもちろん素晴らしいオイルがあり、日本には日本発の素晴らしいオイルがあります。


最近のトレンドとしては、日本の良さを再認識するような流れが、オイルの世界にも来ています。

もちろん国産なら何でも良いという訳ではないです。

ですが、私たちはお米の力をもう少し、見直したほうが良いかもしれませんね。





SHUJI OKUYAMA



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