ゲラン・シャリマーの香りをアロマブレンドで。ベルガモットとバニラが織り成すオリエンタルの名香。


最近、トリートメントのブレンドで良くお勧めしているのがバニラ。

甘いくて深い、グルマン系(※バニラ、カカオのようなスイーツのような香調)とも呼ばれるラストノートは、精油のブレンドに限りない深みを与えてくれます。


バニラの香りは、香水などでは、非常に重要な存在ですが、トリートメントでは少し肌への刺激が気になることもあり、同じ甘い香りでは肌への作用が穏やかなベンゾインなどを利用することも多いですね。


しかし、肌について、時間が経ってからの何とも言えないバニラのロングノートは、やはりとても私達を幸せにしてくれるものです。


ブレンドは、柑橘系でも、フローラルでも、何にでもあって、深みと味わいを与えてくれます。

フレッシュな柑橘系、清潔感のあるハーバル系、やわらかなフローラル系も、バニラを添えることで一気に表情が変わり、また違った魅力を出してくれます。特にオリエンタルな雰囲気を出すのに、バニラの香りがやはり欠かせません。



さて、そんなバニラの香りを使ったアロマブレンドを、今回は名香と呼ばれる香水からヒントを得て、考えてみたいと思います。

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・シャリマー(ゲラン)|「愛の殿堂」を描いたオリエンタルノート





400年前、インドの皇帝シャー・ジャハーンと愛妃ムムターズ・マハルは、豪華な庭園、シャリマー(愛の殿堂の意)で愛を誓い合いました。

美しい妻が亡くなった後、皇帝が22年の歳月をかけて築いた霊廟。

これが、世界遺産「タージ・マハル」です。






ゲラン家3代目の調香師、ジャック・ゲランはこのストーリーからインスピレーションを得て、世界初のオリエンタル・フレグランスと呼ばれる、名香「シャリマー」を生み出しました。







ムガル帝国の仏塔をモチーフにしたバカラ社のボトル、バニラを強く効かせた、ベルガモット、ローズのやわらかで華やかな香りは、瞬く間に人々を魅了し、オリエンタル・フレグランスの代表作となったのです。



シャリマーを生み出す香りたち


シャリマーは合成香料も利用して作り出される香水ですから、アロマの天然香料で完全に再現することは出来ません。シャリマーのバニラも合成のものですので、天然のバニラ精油とは違いますが、そのイメージを持って、精油でシャリマーの世界を創り出すことは出来るでしょう。


シャリマーを構成する天然香料を見てみましょう。



・ベルガモット
・レモン
・ジャスミン
・ローズ
・ペルーバルサム
・ベンゾイン
・バニラ
・トンカビーン
・パチュリ
・イリス
・オポポナックス








トップの爽やかなベルガモット。

ジャスミン、ローズそして、個性的なのがイリス。イリス(アイリス)はアヤメの香りです。

これらトップ、ミドルの香りを、バニラ、ベンゾイン、パチュリの濃厚なベースノートで支え、オリエンタルノートが完成します。

トンカビーンは、桜餅を思わせる優しく甘い香り。



中には聞きなれない精油も多いと思いますが、ご自身で再現されるなら、ベルガモット、そしてバニラ、パチュリで世界観を味わえます。

トンカビーン、アイリスも加えることが出来れば、よりシャリマーの世界を楽しむことが出来ますね。


皇帝と王妃の逸話に思いを馳せながら、香りを楽しむことが出来るのが、アロマや香水の醍醐味です。


特に優れた香水は芸術品と呼ばれるほどのインスピレーションが詰まっています。


このようなアイディアもアロマセラピーに取り入れて、最高の香りの時間を過ごしたいものですね。



文:奥山修司



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プリマベーラのバニラ














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